楽譜を読むとき必要な力
お子さんが習いたてで、やっとフラッシュカード(音符カード)を読めるようになる頃、
お母さまたちからよく、こんなご質問があがります。
「カードはすぐに読めるのですが、
新しい宿題の曲を弾くのには時間がかかるんです」
ときには「ピアノに向いていないのでしょうか?」と
心配そうな顔をなさるお母様もいらっしゃいます。
ひとこと「楽譜が読める」と言ってもいろんな過程があります。
まず
まず
- 音符カードが読める
- その音符がピアノの鍵盤上でわかる
- 後につづく音が上がったか、下がったか
- となり(順次)か、跳んでいる(跳躍)か
- リズムがリアルタイムに読めて、音楽として流れるように叩ける
- しかも両手でちがうリズム(二声)を同時に。
- 和音、重音が読める(縦読み)
- まちがえた時に耳で気がつく(音感、ソルフェージュ能力)
ここまでを理解できて、
やっとピアノの楽譜を流れるように「初見」できるようになります。
この「初見」が出来るようになると、
一人での練習も楽になってきますし、
楽になれば「ピアノ楽しい」と思える余裕が出来てくるのですが、
これをマスターするには、ほんの少しばかり時間がかかるのです。
もちろん年令的な理解力というのも大いに関係しますので一概には言えませんが、
はじめの1、2年がこの力をつける大事な時期と言えます。
このいくつかの訓練を、
同時進行で「らせん階段」のように組み立てたカリキュラムを、
楽しい「ゲーム」にして、レッスンではお伝えしていきます。
どうかご家庭では、はげましながら
時間をかけて見守ってあげてくださいね。