2024年のコンペ

今年の夏も昨年以上に暑かったですね。
…というか、今も暑いです。
日本の秋はどこかへ行ってしまうのでしょうか?


おくればせですが、
今夏のピティナピアノコンペティションの記録です。
今年のチャレンジャーも、目を見張るほどのガッツを見せてくれました。


年々、ピティナの4期(バロック、古典、ロマン、近現代)から
4曲をそろえる事の大変さを痛感します。
それもただそろえるのでなく、
各時代のスタイルの違いを、身につけてあげる事。
ふだんのレッスンから組みこもうと考えていますが、
ただでさえ、今の生徒さんはとても忙しい…



学校の運動会すら、半日で全学年終わってしまう時代、
子どもさんのさまざまな経験の範囲が広がる分、
「掘り下げる」時間が取れなくなっているのも事実です。


この4期を経験することは、
とってもとっても大きな力になるのは
間違いないのですけどね…




今回、挑戦の生徒さん。
明るいタッチで、軽やかな演奏が持ち味です。

そこで今回たてた目標は
「美しいレガートのタッチを手に入れよう」というもの。



レガートタッチは、習得に根気が要ります。
ただ繋げれば良いわけではなく、
手指、腕の使い方、メロディーの作り方、など、
とても時間がかかるもの。

レガートが難しいと言われるピアノという楽器で、
レガートを習得すれば、表現はグッと変わります。



コンペという目標が定まったからこそ、
集中力と根気を持って深められた学びでした。




この数ヶ月の間に、本番力をきたえ、
それから他の挑戦者さんたちの演奏もたくさん聴き、
グッと成長した時間となりました。
コンペ挑戦は本当に大変なのですが、
こればかりは、教室にとどまっていては出来ない経験。


会場にはご両親はもちろん、
お祖父様、お祖母様も応援に来てくださり、
皆さんで温かく見守ってくださった様子が伝わってきます。